こだわりで探す
Other Function その他
リューズビルトイン型自動減圧バルブ
飽和潜水をするプロのサチュレーションダイバーにとって、必要不可欠な時計の機能の一つが減圧バルブです。この機能は時計の破損を防ぐため、ケース内部が高圧になった時にヘリウムを手動または自動で外部へ排出します。一般的に、減圧バルブはリューズの位置とは対になるケースサイド9-11時の位置に配されており、ヘリウムを外部に逃がすためケースに穴を設けてそこへ減圧バルブ部品を組み込みます。ボール ウォッチでは防水性、気密性をさらに高めるという観点から、ケースに“不要な穴”を追加せずリューズを設置するためのケースの穴からこのヘリウムを排出する、リューズと減圧バルブを一体化させた「リューズビルトイン型自動減圧バルブ」を世界で初めて開発しました。本来リューズ周りは、防水性や衝撃性に対してボトルネックとなる場所ですが、リューズを廃することができない以上、ここにウィークポイントとなる可能性のある要素を集中させることで、他の不安要素を極力排し、そのウィークポイントの強化を最大限図るという設計思想に基づいています。
セラミック・トップに塗布された5層の夜光塗料
シビアな環境でこそ機能する機械式時計の開発を目指すボール ウォッチは現在も数々の特許技術を有していますが、近年ますます新規開発に注力しています。セラミック・トップのベゼルに夜光塗料をトッピングする技術も時計業界ではボール ウォッチが先駆者となります。セラミックの上に5層のスーパールミノバ夜光塗料を塗布し、さらにガラスコーティングを施して暗闇での圧倒的な視認性を実現しています。
ウォーター エバキュエーション システム
実用時計のこだわりとしてボール ウォッチの一部ダイバーズ・モデルでは、世界初の機構である「ウォーター エバキュエーション システム」を装備しています。これは回転ベゼル内側のケースに溝を設け、プールや海に入った後に時計を立てておくと”雨どい”の要領で、回転ベゼル内部に侵入した海水などを12時、6時の位置にある小さな開口からいち早く除去、排出することができるシステムです。ダイバーズ・モデルの回転ベゼルが回らなくなる、硬くなるという症状は、回転ベゼルとケースの隙間に残った水分によって生じるバネやラチェットの錆びということも原因の一つに挙げられますので、このシステムによってそのようなトラブルを軽減することができます。