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Antimagnetic
耐磁性

耐磁インナーケース

耐磁時計は、1950年代に開発された当初は特殊時計の代名詞のように扱われていましたが、現代ではわたしたちの生活環境のほうが大きく変わってしまいました。もはや機械式時計の「磁気帯び」は、最もメジャーなトラブルのひとつとなっています。耐磁時計を構成する方法はふたつあり、まずはムーブメントパーツ自体を磁気帯びしない素材で作る方法ですが、これはまだまだ一般的とは言い難い状況です。もうひとつは、内部まで磁気を流さないように、ムーブメント周囲を磁気シールドで覆うファラデーケージと呼ばれる手法です。このファラデーゲージは磁気の流れをブロックするわけではなく、むしろ積極的に磁気をシールド内に取り込み、覆われたムーブメントに影響を与えないうちに、すばやく外部へ流し去るという原理です。これは現代の耐磁時計で最も一般的な手法で、シールドの断面積や容積が大きい方が耐磁性能を高くすることができます。ボール ウォッチでは、ムーブメントを覆う複数の部品(インナーケースやベースダイアルなど)素材に透磁率の高い軟鉄やミューメタルを採用し、それらの部品で磁気シールドとなる「耐磁インナーケース」を形成しファラデーゲージを実現しています。

A-Proof耐磁システム

ボール ウォッチが開発し、特許を取得している「A-PROOF®耐磁システム」は、極薄のミューメタル素材を用いて、カメラのシャッターのように開閉する「耐磁シャッター」を搭載し、任意にシースルーバック化することもできます。これは従来の耐磁時計にはなかった大きな特徴です。このミューメタル製の「耐磁シャッター」は20枚の羽根状の部品で形成されており、また1枚の厚さはわずか0.06mmという極めて薄く加工されています。パーマロイ合金に似た特性を持つミューメタルは軟鉄に比べて素早く磁気を流し去ることが可能となるため、この「耐磁シャッター」が実現したのです。ベゼルを時計回りに回転させると、シースルーバック内の磁気シールドをまとう「耐磁シャッター」が閉まり、最大で80,000A/mの磁気からムーブメントを保護します。一方、ベゼルを反時計回りに回転させることで耐磁シャッターが開き、ムーブメントの精緻な動きを眺める事ができます。なお、耐磁シャッターやインナーケースなどの素材であるミューメタルは、主に透磁率が極めて高いニッケル、鉄、モリブデンが主原料になりますが、ボール ウォッチでは耐蝕性と審美性を高めるために銅を含まない独自レシピのミューメタル合金を開発・採用しています。